おすすめのSilver製品の変色のお手入れ方法

― 彫りや装飾の美しさを守りながら、やさしく輝きを取り戻す ―

私が制作しているFragmentsシリーズのジュエリーは、変わりゆく気持ちや、まだ言葉にならない感情の“かけら”を、そっとすくい上げて形にしたものです。

だから、きっとあなたのそばでも、たくさんの時間を一緒に過ごしてくれているはず。

でも、ある日ふと見た時に「あれ?少し黒っぽくなってる…?」なんて感じることがあるかもしれません。

それはシルバーという素材の自然な変化で、時間とともに色が深まっていくのは避けられないこと。

けれど、「このジュエリーと、もう少し一緒に歩きたい」
そう思ってくれた時に、自宅でできるやさしいお手入れ方法があります。

Silver製品は空気中や日用品に含まれる硫黄成分と反応して黒っぽく変色していきます。

ご自宅にあるもので簡単にお手入れができますので、黒ずみが気になってきたらぜひ以下の方法でのお手入れをお試しください。

パールを使用しているパーツは取り外してからお試しください。

Silver製品に塩素系漂白剤が触れると非常に除去が難しい変色反応が起こります。漂白剤等を使用する際はジュエリーを外してからご使用ください。

目次

重曹+アルミホイルでの”湯せん”クリーニング

用意する物

  • 耐熱容器(金属以外のもの、磁器を推奨)
  • アルミホイル
  • 重曹
  • 熱湯

手順

ジュエリーに付着している埃や油分の汚れを、中性洗剤で事前に洗い流しておきます。

  1. アルミホイルをくしゃくしゃにして、耐熱容器に敷く
  1. アルミホイルの上に重曹をのせる
  1. 耐熱容器に熱湯を適量注ぐ
  1. 熱湯の中にジュエリーをそっと浸ける
  1. 5〜10分程度、放置する
  1. ジュエリーを取り出す
  1. 水やぬるま湯で重曹を洗い流し、よく乾かす

ジュエリーを取り出す際は、割り箸等を使用し、火傷に注意してください。

追記

埃と油分を取り除き、アルミホイルと重曹でお手入れすることで、ほとんどの変色を取り除くことができます。


彫りなどの細工がある製品をSilver磨き粉で磨いてしまうと、エッジが削れて本来の彫りの美しさが損なわれてしまう場合があります。
ホームケアで綺麗にならない場合はお気軽にご連絡・ご相談ください。


どうしてもお手入れが苦手な方向けに、ロジウムメッキもご案内できます。

ロジウムはプラチナと同じ白金族の貴金属で、プラチナ製品にロジウムメッキが施されている場合も多いです。

ロジウムは硬いので傷が付きにくく、科学的に安定した素材のため変色が起こりません。年単位で製品の変色を抑えることができます。

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この記事を書いた人

ジュエリーデザイナー・クラフトマン

[略歴]
IT・工学系の大学院卒業後、企業ネットワークの企画・設計・構築業務に従事。好きな分野だったがドーパミン不足により屍になる。
8年の寝たきり療養を経てワイヤークラフトに興味を持ち、その後ジュエリー職人を目指し、彫金、宝石研磨、宝石鑑別を学び始める。

[趣味]
ふくろう飼育、映画鑑賞、読書、インテリア。
現在は引退したが自動車競技、乗馬、チェロ。四輪ではJAF公認スピード競技でシリーズ2位を獲得。

[特技]
写真撮影とPhotoshop加工。

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