ABOUT

BRAND STORY

魂が震える瞬間を、ジュエリーという形に

静かな光が差し込む朝、
窓辺でふくろうが日向ぼっこをしている。

私は、ゆっくりと工具を手に取り、
フィレンツェで受け継がれてきた技法で、今日も金属に命を吹き込む。

それが私にとっての「祈り」であり、「再生」の時間。


私はかつて、自分の欲望を押し殺して生きていた。

欲しいと言えば、叱られた。

好きだと言えば、馬鹿にされた。

子供であることすら許されなかった幼少期。

「どうすれば親に気に入られるか」
そんなことばかり考えていた私は、

気づけば「自分の本音」がどこかへ消えていた。


でも40歳の秋、

宝石学の卒業式でロンドンへ渡った私は、
教会の鐘の音を聴いた瞬間、道端で立ち尽くし、
涙が止まらなかった。
魂の原風景だった。

私の魂は、ずっと自由を望んでいた。

美しいものを、美しいと思いたかった。

感動することに、蓋をして生きていたことに、やっと気づいた。


だから私は今、
「呪いを超えて、自分を生きる人のためのジュエリー」を作っている。

それは装飾品ではなく、魂の証。

それは自己主張ではなく、静かな決意。


Sanctumは、自分の“聖域”を築くようにして生まれたジュエリー。
これは、どこまでも静かで個人的な祈りから生まれた作品です。


SAIKO MORIKAWA JEWELRY は、
「こうでなきゃいけない」から解放されて、

「本当はこう生きたい」を選んだ人たちに捧げたい。

  • 人に合わせるより、自分の感性を大切にしたい
  • 
静かな場所で、自分と深く繋がっていたい
  • 
美しさに涙するような、魂の震える体験がしたい

そんな人たちと共に、
この世界にもっと美と尊厳を増やしていきたい。


人生は、美しくていい。


何かを欲しいと思っていい。


あなたの魂が震えた瞬間を、どうか忘れないで。

Jewelry designer and Craftman

森川さいこ(モリカワサイコ)

私は今、自分の感性と誠実に向き合いながら、
フィレンツェスタイルの彫金技法を用いたハイジュエリーを制作しています。

静岡県浜松市出身。

子どもの頃は、庭で虫を観察したり、紙工作をしたり、ひとりで静かに遊ぶのが好きな子供でした。

家庭環境は比較的裕福でしたが、自分の欲望や好きなものを表現することは許されず、

「親に気に入られること」が自分の存在価値のように感じていた時期もありました。

社会人になり心身のバランスを崩した私は、長く寝たきりの状態で過ごすことになります。

そのなかで結婚をし、家事を担う流れになりながらも、心と体は追いつかず、

「このまま、誰にも気づかれず、ただ生きていくだけかもしれない」

そんな深い絶望に包まれていた時期がありました。

唯一、ふくろうの存在が私を現実につなぎとめてくれました。

彼らの小さな呼吸や、陽だまりの中で羽を休める姿が、

「もう少しだけ生きてみよう」という気持ちを、かろうじて残してくれたのです。

そして40歳で初めて訪れたロンドン。

宝石学の卒業式に参加するために初めて踏みしめたヨーロッパの石畳、

その街角で聞こえてきた教会の鐘の音に、私は立ち尽くし、涙が止まりませんでした。

「ああ、私はずっと、こういう美しさを求めていたんだ」

魂が解放されるような感覚。

その瞬間、私の中で「本当に生きたい自分」が目を覚ましたのです。

今、私は「呪いを超えて生き直す人」のためにジュエリーを作っています。

それはただの装飾ではなく、「人生を美しく再定義するための象徴」。



感性で選び、物語で身にまとう。
そんなジュエリーを、ひとつひとつ丁寧に届けています。

ふくろうたちと暮らす静かなアトリエから、

あなたの本音にそっと寄り添う、
美しい「祈りのようなジュエリー」をお届けできたら幸いです。

2023.06: Gem-A’s Gemmology Diploma – Level 6 Diploma in Gemmology修了(FGA)

こだわり

確かな素材であること

地金

ジュエリーは直接肌に触れることが多いものです。

金属アレルギーを起こしやすいニッケルや真鍮、アルミニウムなどが使われていない地金を使用し、長くジュエリーをお使いいただけるように制作をしています。

ピアスポストは全てK18を使用しています。

SAIKO MORIKAWA JEWELRY | 立体彫り

宝石

宝石学は比較的新しい学問です。高価な宝石の合成石が流通を始めた100年ほど前から飛躍的に発展し、今でも年間100種類程の新種の鉱物が発見されています。

より確かな知識で、間違いのない宝石をお届けするために、Gem-A FGA(英国宝石学協会 特別会員)という世界的権威のある宝石鑑別資格を持つデザイナー自ら使用する宝石は手元で簡易鑑別を行なっています※1

※1:メレサイズを除く

SAIKO MORIKAWA JEWELRY | 宝石鑑別

全ての工程が丁寧であること

Silver925で制作するFragments(フラグメンツ)では植物そのものの柔らかさや揺らぎを、
K18で制作するSanctum(サンクタム)では彫りの繊細さや石留めの丁寧さを大切にしています。

手作業から生み出されるわずかな揺らぎと温かみが、アンティークのような優しくしっとりとした雰囲気を創り上げます。

SAIKO MORIKAWA JEWELRY | 平打ちリング

身に付けやすいこと

全てのネックレス金具に強力マグネットを使用しています。また、全てのチェーンにシリコンスライダーを付けています。頑張らなくてもすぐ身に付けられる、洋服に合わせて簡単にサイズ調整ができるネックレスをお届けします。

イヤリング金具は、ご自身の指の力で挟む力を調整できる「痛くない金具」を使用しています。軽い付け心地で、長時間身に付けていてもストレスのないイヤリングをお届けします。